一般整形外科

五十肩

主に40～50代の方に発症するもので、正式には肩関節周囲炎と言います。肩を動かした際に痛みが伴うほか、関節の可動域が狭くなるなどします。場合によっては眠れないほど痛くなるということもあります。これは、骨、軟骨、靱帯、腱といった関節を構成する部位の老化が原因で、そのことによって肩関節周囲の組織に炎症が起きると言われています。

これといった治療をしなくても治ってしまうこともありますが、痛みなどの症状が出るからと安静にした状態でいると関節が癒着するようになって動きがさらに悪くなってしまうこともあります。

治療はリハビリが中心になります。それと同時に痛み止めや貼り薬を用いるほか、関節注射（ステロイド、ヒアルロン酸）をするなどして、痛みを軽減させて肩を動かすようにしていきます。

肩こり

後頭部から頸部、背部にかけて筋肉の緊張が亢進し、頸部周囲に鈍い痛みを感じるようになります。頭痛やめまいが生じることもあります。
肩こりの原因は、脊椎の形態に問題がある場合や、長時間のデスクワーク、スマートフォンの操作、年令による姿勢の変化、運動不足などがあります。

当院では、投薬、筋膜リリース注射、トリガーポイント注射、運動習慣や姿勢の改善を目的としたリハビリテーションなど、様々なアプローチで治療を行っておりますので、長年の肩こりでお悩みの方や、今まで自分に合う治療が見つからずに諦めていた方は、一度当院にもお気軽にご相談ください。

頸椎症性神経根症

加齢による頸椎の椎間板の変性や、頸椎の形態変化によって神経が刺激を受け、頸部、背部、上肢にしびれや痛み、脱力などが現れる病気です。
中高年以上の方に多く見られます。

神経痛を抑える薬、牽引などの物理療法、頸椎装具を用いることで、多くの場合は症状が改善します。症状が改善しない場合は保存療法だけにこだわらず、脊椎の手術の出来る病院に紹介させていただきますので、急に生じた原因不明の腕の痛み、しびれなどでお困りの方は遠慮なくご相談ください。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、年齢を重ねることで腰の椎間板が変性し、お尻から足にかけてしびれや痛みが出る病気です。進行すると、長い距離を続けて歩くことが困難になったり、仰向けに寝ているだけでしびれが起きるようになります。
当院では、お薬やコルセットなどの装具を使った治療の他、神経ブロック注射や理学療法を組み合わせて、症状と生活習慣に合った治療を行っています。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、スポーツで腰を酷使したり、重い物を持ち上げる肉体労働などが引き金となって、腰椎と腰椎の間にある椎間板突出してしまい、しびれや痛みが出る病気です。
当院では症状に応じて投薬やコルセットを使った治療、神経ブロック注射や理学療法による治療を行います。
これらの治療で症状の改善が難しい場合、手術治療をお勧めすることもあります。

変形性膝関節症

さまざまな原因（主に加齢）により軟骨がすり減ることで、関節に変形が生じます。変形が進行すると、痛みのために階段や坂道での歩行が困難になります。その他、しゃがんだり正座ができなくなるため日常生活に大きな影響を及ぼします。進行した関節の変形を戻すことはできませんが、変形の進行予防や、疼痛の軽減、日常生活の活動性を維持するために、皆様のご要望や、体力、活動性に応じた様々な治療を提案させていただきます。

へバーデン結節

ヘバーデン結節は、手指のDIP関節(爪に一番近い関節)に関節変形が進行し、運動時の痛みや、朝のこわばり感が出現することがあります。発症の原因は特定されていませんが、40代以降の女性に多くみられるため、女性ホルモンとの関連も示唆されています。関節リウマチや膠原病との鑑別が難しい場合もありますので、指の変形や痛みが続く場合は、一度ご相談ください。

肉離れ

肉離れは、スポーツ中に急なジャンプやダッシュを行った時に生じることが多く、ハムストリング（大腿後面の筋肉）やふくらはぎに好発します。
筋肉の柔軟性の低下、筋肉疲労、筋力不足が原因となることが多いので、スポーツ前の十分なストレッチや、普段から適度なトレーニングを心掛けるなど、肉離れを起こさないための準備も重要です。
発症直後は患部を「安静にする」「冷やす」「軽く圧迫する」「心臓より高い位置に上げる」といった応急処置を速やかに行った上で、すぐに当院へお越し下さい。