けがや痛みを初期段階で放置すればさらに症状は悪化し、パフォーマンスの低下を引き起こすだけではなく、長期休養を余儀なくされることもあります。子どもの場合はその後の成長にも悪影響を及ぼす場合があり、特に注意が必要です。例えばちょっとした足首の捻挫だと思っていても、実は小さな骨折を伴っていて、いつまでも不安定性が残存し、疼痛を引き起こすことがあります。また、行うスポーツの種類、その時の年齢や性別によって、けがの好発部位や障害内容が変わってきます。些細なことでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
障害部位や年齢、競技レベルも考慮に入れたうえで、ご本人の意向を伺いながら最善の治療法を提案、施行したいと思います。手術が望ましいと判断した場合は、提携病院を中心に紹介させていただきます。
競技復帰や、継続にはリハビリテーションも重要です。成人の場合は、関節の変形や慢性的な持病があるにも関わらず、スポーツが止められずに状態の悪化、もしくはなかなか良くならない方もいます。そのような場合も、薬物や注射などの疼痛のコントロールとともに、できるだけ長く競技が続けられるように、運動器リハビリテーションと器械を用いた物理療法で、損傷部位だけでなく全身の機能回復を図っていきます。また病院での術後や、再発予防のリハビリテーションも行っていますので、ぜひご利用ください。
野球をしている10~14歳の男子によく見られます。投球フォームや投球回数過多が原因で関節に強い外反ストレスが加わり、関節内の軟骨の一部がはがれることによって障害が発生します。はがれる部位や、大きさ、発生からの時間経過により投球時、投球後の違和感、痛みが発生しますが、病状がかなり進行するまで無症状の場合もあります。肘の状態を悪化させないためには早期発見、早期治療が重要です。少しでも肘の痛み、違和感が続く場合は、早めの受診をお勧めします。また、何も訴えはないけど長年野球をしているお子さんをお持ちの方は、検診という形で受診していただくことも可能です。お気軽にご相談ください。
半月板とは、膝関節の間にある硬いゴムのような弾力のある白い組織で、膝にかかる負担や衝撃を吸収するクッションの役割を担っています。
半月板はスポーツや加齢によって損傷しやすく、特定の姿勢での痛みや膝の引っかかりが感じられるようになります。その他関節の腫脹や可動域制限がみられることもあります。長年スポーツを愛好している活動性の高い中高年の方によく見られますが、半月板は自然修復されにくい組織のため、一度症状が発生すると様子を見ているだけではなかなかすっきりしません。先に挙げたような症状でお困りの方はいつでもお気軽に御相談ください。
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)は、10~15歳のスポーツをよくする少年に発症しやすく、骨の成長期によくみられます。
これは脛骨結節と呼ばれる膝の皿の下にある骨が徐々に突出してきたり、ジャンプ、ダッシュ、キックといった動作痛みが出るようになります。
初めのうちはスポーツの後安静にしておけば痛みは消えますが、徐々に悪化してくるとスポーツをするたびに痛くなったり、普段の学校生活にも支障が出ることもあります。このような症状でお困りの方はいつでもお気軽に御相談ください。
スポーツを活発にする10代によく発症します。主な症状は、がんこな腰痛です。また、長時間同じ姿勢でいたり、腰をそらすと症状が強く出るようになります。腰椎分離症は発症から診断がつく期間が短いほど、その後の治療で骨癒合する確率が高くなるため、頑固な腰痛でお困りの方は早めにご相談ください。
捻挫とは関節に通常の可動範囲を超えるような強い外力が加わることで、関節包、腱、靭帯が損傷するけがのことです。足関節の場合、足を内側に捻って外側の靭帯を痛めることが多く、損傷程度が大きいと、痛み以外に、腫れや、皮下出血を伴います。靭帯の損傷程度に応じて患部を一定期間ギプスやサポーターで固定しておかないと損傷した靭帯が伸びたままの状態で組織修復されてしまい、関節の緩みが残存しやすくなります。このような状態に一度なってしまうと、その後も捻挫が起きやすくなるので注意が必要です。
受傷後すぐに来院できない場合はまず安静、冷却、圧迫、拳上を行なってください。その後は早めに受診していただいて骨折の有無を確認後、靭帯の損傷程度に応じた治療を行います。
もうり整形外科
診 療 時 間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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